春のお知らせ   

2016年 01月 10日

謹啓

すがすがしい初夏となってまいりました。皆様お健やかにお過ごしのことと思います。
本日は、名古屋オルガンの秋実行委員会が主催をいたしますパイプオルガンコンサートのご案内をいたしたく、本書を送付させて頂きました。

「名古屋オルガンの秋」コンサートシリーズは2007年の名古屋オルガンの秋コンサートシリーズの発足より、みなさまの多大なご協力とご後援を賜り、今年で9回目の開催を迎えることができました。この場におきまして、みなさまに心より御礼を申し上げます。
来年に10回目の開催を迎えることになると想いますと月日の経つ早さを思い知らされますが、この間に頂きましたみなさまとの出会いに心より感謝申し上げます。そもそもパイプオルガンという楽器は他の楽器よりもよほど知名度が低く、愛好者としてコンサートにお越し下さる方の絶対数も決して多い方ではないと思います。それでも、毎回いらして下さる方、遠くからでもご声援をお送りくださる方、みなさまおひとりおひとりのお心に支えられて、ここまでコンサートシリーズを開催してくることができたと思っております。本当にありがとうございます。これからも、細く長く、可能な限りはできるだけのことはしていきたく考えております。今後ともご支援を賜りますように、心からお願い申し上げます。

さて今回は「名古屋オルガンの春&秋2015」と「パイプオルガンブランチコンサート」のご案内をお送りいたします。
 名古屋オルガンの秋実行委員会として主宰します両コンサートシリーズでは、今年に終戦後70年を迎えるにあたり、パイプオルガンの音楽を通して改めて「平和」ということに向かい合ってみたく、それぞれプログラムを構成いたしました。
 「名古屋オルガンの春&秋」では、全体のコンサートを括るモットーとして「Et in Terra Pax そして地には平和」という言葉を選びました。もともとはクリスマスに天使が羊飼いたちの前に現れ、神の子イエス・キリストが人となって生まれたことを告げた言葉で、「Gloria in excelsis Deo (天のいと高き所には栄光) et in terra pax hominibus bonae voluntatis. (地には善意の人に平和あれ。)」が全文です。(この訳はカトリック教会のものに依りました。)
 第二次世界大戦と原爆投下から70年が経った現在、私たちは地上のどこにでも平和、そして基本的な人権が当然のごとく存在してほしいと誰もが願っている筈であり、平和は人間が自分たちの手で創りだしていかなければいけないものであると学んだ筈であるにも関わらず、なかなかそれが現実化できず、苦しんでいる人たちが多くいます。
 音楽を通して大きな何かが変えられる訳ではありませんが、今年のコンサートシリーズは私たち一人一人が心の平和を感じ、私たちが生きているこの場所で私たちにできることから平和に向き合うことに少しでも貢献できればうれしく思います。
 
 最初のコンサートは、早速ですが、5月30日(土)、元N響フルート首席奏者の小出信也氏をソリストとしてお迎えします。「Annum per annnum 年から年へ」 4年前から毎年ご出演頂いている小出さんとの活動を象徴する言葉でもあり、又、今年生誕80年を迎えるアルヴォ・ペルトの代表的なオルガン作品のタイトルでもあります。ペルトの作品の中では毎日毎日、年から年へ、数百年も祈りの時を告げてきた教会の鐘の音を、祈りの心をつないでいくモチーフとして扱っています。どのようなものであろうと、宗教という枠を超えて、特に平和を祈っていきたい今年最初のコンサート。小出信也さんのフルートの響きに包み込まれる幸せのうちに、音楽のもとに私たちの心が調和を感じることができますように願っています。


 秋のコンサートシリーズでは、本格的なパイプオルガンコンサートをお楽しみ頂けます。それぞれのオルガニストが、是非ともみなさまに知って頂きたいと思う美しい作品を集めました。また、ベルリンのカトリック大司教座聖堂オルガニストであるフローリアン・ヴィルケスも来日されますので、是非ご来場頂けますようにお願い申し上げます。
  最終回の11月29日には、前半に待降節を迎えるにふさわしいバッハの作品を、後半では、日本では初演となる「我らの主イエスキリストの継承について」をお聴きいただけます。後者の作品はナチスによってアウシュヴィッツ強制収容所、フロッセンベルグ強制収容所で現代の殉教者となった二人の神学者、マキシミリアン・コルベ神父とディートリッヒ・ボンヘッファー牧師についてと、彼らより残され、託された言葉、そして聖書の句から成り立っており、パイプオルガンに加えナレーターと打楽器により演奏されます。平和と正義、そして愛を継承するということについて深く考えさせられ、そしてとても強く心に打ち響く音楽であり、手前味噌ながら、作曲者マイヤー=フィービッヒの最傑作であるとも自負しております。是非とも一人でも多くの方に経験して頂きたく思っております。どうかみなさまお誘いあわせの上ご来場いただければ幸いです。

 愛知県芸術文化センターコンサートホールにおける「名古屋オルガンの秋presentsブランチコンサート」も、本当に多くのみなさまのあたたかいご支援を頂戴いたしまして、本年度も開催を続けることができる運びとなりました。心より御礼申し上げます。
 今年は本格的なパイプオルガン作品を大オルガンの響きで楽しんで頂ける「教会の響きpart2(6月3日・水)」、楽しくも荘厳なクリスマスの音楽と、クリスマスソングをパイプオルガンの伴奏でお楽しみ頂ける「みんなで歌おう☆クリスマス(12月4日・月)」、ロマンチックなプレ・バレンタインを味わっていただく「バレンタイ・リクエストコンサートpart3(2016年2月10日・水)」を企画しましたが、特に、広島原爆投下の日である8月6日(木)に「アンネの日記」を企画しました。パイプオルガンの響きとともに児玉たまみさんのナレーションによってアンネの日記が朗読され、そして名古屋を代表するコンテンポラリーダンサーの倉知可英さんが踊ってくださることとなりました。ブランチコンサートでも初めての試みでもあります。こちらも是非多くの方にご来場賜れますよう、心よりお願い申し上げます。
 その他各コンサートごとのリクエストも、昨年に引き続き募集いたしております。採用が決定された方には入場券をペアで進呈いたしますので、多くのみなさまのご参加を楽しみにお待ちしております。
ブランチコンサートのチケットは、二宮音楽事務所(052)505-0151、チケットぴあ、その他市内のプレイガイドで扱っております。

 最後となりましたが、私事、本年11月25日(水)夜の公演として、こちらでも「Et in Terra Pax そして地には平和」のタイトルのもとにグレゴリオ聖歌を取り混ぜたパイプオルガンリサイタルを企画しております。平日で大変申し訳ないのですが、なるべく多くのみなさまにご予定頂ければ幸いです。

まだまだ朝夕冷えることもあります。どうぞ皆様くれぐれもご自愛の上お過ごしくださいませ。今年も多くのみなさまにお会いできますことを、心より待ち望んでおります。
かしこ
「名古屋オルガンの秋」主宰 吉田文
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by principal8 | 2016-01-10 16:33 | 2015・名古屋オルガンの秋

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