<   2008年 06月 ( 13 )   > この月の画像一覧   

ノアの箱船 おまけ   

2008年 06月 19日

手書きの楽譜、少しだけお披露目です。

b0141416_2234774.jpg


少しだけ、というか、この部分はこれだけしか書かれていないのですが......。
これからが、楽しみです!
[PR]

by principal8 | 2008-06-19 22:35 | 2008・名古屋オルガンの秋

ノアの箱船・経過報告   

2008年 06月 16日

国立音楽大学のマイヤー=フィービッヒ教授に委託した作品、「ノアの箱船」の経過報告をいただきました。

ライオンやゾウや鳥などのいろいろな動物達をあらわすモチーフ。
大嵐が去ったあとにノアたちが見る、見渡す限りの海のシーン。
神様がノアに語りかける声。

そんな響きのスケッチを見せていただきました。

イラストを担当してくださる芳川豊さんからも、12の場面の構想をいただいてもいます。

それぞれの分野でのプロフェッショナルな方が、今、創造している「ノアの箱船」。
どうなるか、とても楽しみです。

そうそう、子供のお客さんたちには、大好きな動物のぬいぐるみをいっしょに連れて来てもらおうと思っています!
みんなでいっしょに箱船に乗り込もうよ!
[PR]

by principal8 | 2008-06-16 11:38 | 2008・名古屋オルガンの秋

Links集です。   

2008年 06月 09日

中部地方でパイプオルガンが勉強できるところ
南山大学エクステンションカレッジ
カトリック五反城教会
豊田市コンサートホール
ロゴスセンター
金城大学エクステンションカレッジ

中部地方でパイプオルガンサークルのある学校
南山短期大学
南山高等中学校女子部

中部地方音楽情報サイト
pippo-jp ピッポ ジェイピー
生活文化総合情報ネット。芸術から趣味まで生活に密着した視点から幅広く。ルンデが主な情報源です。
古楽愛好団体FurnitureXホームページ
名古屋大須の豊田たんすにある古楽器を使って楽しむサークルです。古楽を始めてみたい方、興味がある方、ぜひ一度ご覧ください。
名古屋古楽情報(&名古屋オルガン情報)
同じく「古楽愛好団体FurnitureX」のサイトの中なのですが、こちらから中部地方の古楽・民族音楽・パイプオルガンのコンサート情報を無料で配信してもらえます。とても重宝させていただいています。

パイプオルガン情報サイト
オルガン探検家武田高太朗氏のサイト
楽しいですよ〜、このサイトは.....。
http://www.die-orgelseite.de
世界最大級のオルガンデータバンク。一回きりの25ユーロを払うと、素晴らしいオルガンの画像が見たい放題、使い放題です。お好きな方には是非お勧め。

以下、「名古屋オルガンの秋」に関連したリンクを集めました。
音楽家サイト
括弧内は「名古屋オルガンの秋」への出演日です。
児玉たまみさん(2008.11.15.)
「ノアの箱船」でナレーションを担当して下さいます。
芳川豊さん(2008.11.15.)
音楽家ではありませんが、同じく「ノアの箱船」でイラストを担当してくださいます。
トランペット奏者 山本英助先生(2008.11.30.)
女性合唱 Coro Amabile ( 2009.11.22)

教会
カトリック五反城教会
カトリック南山教会
ロゴスセンター

オルガンビルダー
ヴィリ・ペーター社(五反城教会)
イェーガー&ブロンマー社(御器所教会)
シュパイト社(南山教会、ロゴスセンター)
[PR]

by principal8 | 2008-06-09 17:29 | リンク集

入場無料についてかれこれ   

2008年 06月 09日

どの催し物でもそうですが、「あれもやりたい」「これもやりたい」のはやまやまなのですが、やはり、どうしたら、財政的にも重荷がなく、長期的に無理がなく続けられるのだろうか、という課題に直面します。
これは、主催する方にとっても勿論ですが、お客さんにとっても重要なことです。
そうすると、勿論、入場料は幾ら位に設定すればいいのだろうか、という問題を解かなければいけなくなります。

しかし、「名古屋オルガンの秋」の目指すものは、どなたにでも知っていただきたいパイプオルガンの魅力。
それに加えて、開催場所は、どなたにでも扉の開かれている教会。
「今日、このコンサートに2000円払ったら(2人で行けば4000円!)、今晩の晩酌を抜かなければいけないかな?」「コンサートには行きたいけど、バイトを3時間余分にしなければ...。でも時間がないし...。」
このような思いは、していただきたくありませんでした。
とにかく、聴きにいらして頂きたい。楽しんでいただきたい。
パイプオルガンの響きが心に何かを残してもらえれば、一番うれしい。

私こと当サイト管理人がドイツの教会で音楽家として働いていたときも、本当に沢山の教会コンサートを主催・共催しました。

ドイツには教会税という、お給料から天引きされる税金システムがありますので、ある程度の予算は教会音楽にも回してもらえます。
その中で、典礼に使う分、コンサートに使う分、印刷物に使う分、楽譜購入に使う分などを神父様と相談して決めます。
やはり、基本的には、典礼(=儀式)のための教会音楽ですので、そちらがまず優先。でも、コンサートを通して教会にいらっしゃる方も少なくないので、コンサートも切り詰めたくありません。

しかし足りないものは足りない。
まず、経費のかからない方法、即ち、自分で弾く、というところから始めました。ただで弾いてあげるよ、という友だちにも弾いてもらいました。ただでもいいから、是非弾かせて欲しいという方はもちろん両手を広げて大歓迎です。(晩ご飯はちゃんとおごりましたよ♪)
そして、コンサートにいらした方には献金をお願いしました。
でも、本当に、献金をしたい、という方だけにです。
これは、ドイツではよく取られている方法です。
「入場は無料だけれど、カネをおいていかなければウチへは帰さんぞ」みたいな、威圧的な募金は理想ではありません。

そして、献金をお願いするのも教会音楽責任者の私ですので、コンサートを自分で弾き終わった後、お辞儀をしてすぐ教会の出口へまわり、ありがとうございます、って挨拶をしていました。
献金を頂くのもありがたいけれど、いらしていただくのもありがたいのです。

でも、そうこうしているうちに、私の担当していた教会へコンサートを聴きにきてくださる方の数も少しずつ増え、だんだんと、些少ではありましたが他の音楽家に払えるような基金もできてきて、銀行の財団や、個人の方からの大きなバックアップも頂けたこともあり、勤めはじめてから10年め(だったと思う)位には、大きな教会音楽フェスティヴァルが催せるまでに殖えていました。

そんな中で、さまざまな人との出会いがありました。
「ごめんなさい、今日、財布持ってくるの、忘れちゃったの」と言って、髪飾りを献金箱に入れていってくれたチャーミングなフランス人のご婦人。
「息子の命日なんです。いい音楽をありがとう。」と涙ながらに帰っていった人。
毎年、四旬節のコンサートになると遠いところからわざわざいらしてくれた方。
そして、毎回毎回コンサートに来るのが楽しみ、と、不自由な足をひいて教会までいらしてくれたおばあちゃん。いっつも遅れて来て、その割にどしゃんがらんと大きな音をたてて席について(勿論演奏中に)、コンサート後は「本当は献金したいのだけれど、これだけしかないんです、ごめんなさい。」と言って、銅貨をチャリンと入れていってくれたこの人、最初の頃は、ちょっと困ったなぁと思っていたのです。
私も、細かいお金というのは勘定するのが割合面倒なので、別に入れてくれなくてもいいのだけれど...などと思いました。「無料で入れるのだから、お金を頂戴しなくてもいいんですよ。」何度、そう言おうかと思いました。今から思うと随分僭越な考えです。
でも、そのうちに、そうではなくって、彼女は彼女なりに、彼女の心を献金箱に入れてくれているんだって気が付きました。
そうか、音楽や銅貨を通して心と心が響き合えるんだ。

そして、私が教会の仕事をやめた後、風の便りで、このおばあちゃんが亡くなったことを聞きました。
何だか彼女のことがとても心に残っており、「オルガンの秋」も、やっぱり基本は入場freeでいこう!と思ったのです。

「入場無料」と掲げたところで、「ご任意の寄金をお願いします」というのも、実は何だか少し後ろめたい。
ドイツ語で「ご入場はどうぞご自由に、あとからご献金をお願いします」という場合に、「Eintritt frei, Spende/freiwilligen Beitrag erbeten」などと言うので、「入場自由」と書こうかとも思ったのですが、そうすると、今度は日本語のニュアンスで「(演奏中の)出入り自由」...みたいにも聞こえてくる。ちょっと微妙。

まだ、いろいろ試行錯誤中ですね。

ワンコインや1000円など、一定の金額を設置してくれた方が出し易い、というご意見もありました。う〜む。それもそうかも知れない。
でも、そうすると、又、堂々巡りになりますが、「来れる人」と「来れない人」を分けてしまうようで、私としては心苦しい。

子供がおこづかいの中から出してくれる20円も、どこかの財団が出してくれる50万円も、教会の方がしてくださる無報酬のお手伝いも、全てのものに重要な価値があり、ありがたく受け取るものだと思っています。
だから、私としては、どのような金額であれ代価であれ、有り難く頂戴して、責任を持って次のコンサートへ還元するようにしています。

そして、去年の時も、いらして下さった皆様には、本当に多くのご好意のあるご寄金を頂戴しました。この場でも改めてお礼を申し上げます。
おかげさまで、今年は、数名のスペシャルゲストに出演をお願いすることができた他、2009年春にも大物オルガニストのコンサートを「オルガンの秋・特別版」として開催ができる目処もついております。うれしいな。

もともと私が能天気なことがあり、どんぶり勘定で今までの30ウン年生きてきたこともあり、結局、一人当たりの入場料が平均していくらぐらいだと採算が取れるのかどうかなど、あまり心配していない、というのが実は「入場無料」の訳なのかも知れません。(そういう込み入った計算ができない、との説もある。)
今年は、昨年、皆様方からご寄金をいただいたので、又昨年とは趣向の違ったコンサートもできます。楽しんでいただけるといいな。
そしてもし、今年の状況がそれ程良くなければ、又、自分で弾けばいいのです。これでも一応プロの端くれ。4、5回のコンサート分ぐらいのレパートリーは充分あります。

でも、「なるようになる。」「必要な時に必要なものは降ってくる。」これが私のモットー。
お客様に、がむしゃらに押し付けるコンサートシリーズは必要がないだろうし、需要もなくなるでしょう。
でも、楽しいと言ってお客様がいらして下さるのなら、これからも「オルガンの秋」の継続は可能だと信じて、いや、知っています。
だから。
これからも、お客様と二人三脚をしているつもりで「オルガンの秋」を創っていきたいと思っています。

パイプオルガンの響きがコンサートにいらした方の心に響いて、いらした方の心の響きが又その方の周りの方にも響いて......幸せの響きが伝わっていくとうれしいな。
音楽の響き=ハルモニア=が世界の響きとなって、世界中が一つの響きで調和できるのなら、平和で愛に満ちた地上ができるかな。
[PR]

by principal8 | 2008-06-09 11:07 | 入場料と「お金」のこと

コメント・リクエスト・ご質問 等   

2008年 06月 08日

今までの「名古屋オルガンの秋」コンサートへのコメント、今後の催し物のためのリクエスト、「名古屋オルガンの秋」についてのご質問等、こちらへどうぞ!
ただし内容(迷惑、誹謗等)によって、こちらの判断で削除することがございます。 ご了承下さい。
[PR]

by principal8 | 2008-06-08 18:49 | リクエスト・ご質問等

記念コンサート IV「はじめにみことばがあった・神言会来日100周年記念コンサート」   

2008年 06月 08日

フェリックス・メンデルスゾーン  Felix Mendelssohn Bartholdy (1809-1847)
オラトリオ「パウルス」より
Th. マイヤー=フィービッヒによるオルガン・ソロ用編曲(日本初演)
I.序曲
II.エルサレムよ!
III.彼はエルサレムで迫害していたのではなかったか?
IV.わたし達にお恵みを
V.フィナーレ

トーマス・マイヤー=フィービッヒ Thomas Meyer-Fiebig (1949*)
オルガンとビブラフォンの為の作品「はじめにみことばがあった」
(神言会来日100周年記念委託作品・初演)
I.初めにみ言葉があった
み言葉は神と共にあった
II.み言葉の内に命があった
この命は人間の光であった
III.この世はみ言葉によってできたが
この世はみ言葉を認めなかった
IV.み言葉は人間となり
我々の間に住むようになった
V.我々はこの方の栄光を見た
父のもとから来た独り子としての栄光である
VI.恵みと真理とは
イエズス・キリストを通してもたらされた
VII.父のふところにいる独り子である神
この方が神を啓示したのである
ヨハネによる福音書 序 (1-18節より)
—フランシスコ会聖書研究所訳—


オルガン 吉田文
ヴィブラフォン 石田まり子
聖書朗読 岩田美恵
[PR]

by principal8 | 2008-06-08 18:31 | 2007・名古屋オルガンの秋

記念コンサート III「オルガンの世界へようこそ!・楽しいオルガンコンサート」   

2008年 06月 08日

シャルル=マリー・ヴィドール Charles-Marie Widor (1844-1937)
トッカータ(第五オルガン交響曲より)

ニコラウス・ブルーンス Nikolaus Bruhns (1665-1697)
トッカータ ホ短調

ヨハン・セバスティアン・バッハ Johann Sebastian Bach (1685-1750)
トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
小フーガ ト短調 BWV578

G線上のアリア(ジクフリッド・カルグ=エラート編曲)
カンタータ147番より「主よ人の望みの喜びよ」
(モーリス・デゥルフレ編曲)

レオン・ボエルマン (1862-1897) Leon Boelllmann (1862-1897)
聖母への祈り(ゴシック組曲より)

デスツォ・アンタルフィー=ツィロシュ Antalffy-Zsiross Deszö (1885-1945)
黒人霊歌によるスケッチ 

オルガン 吉田文
[PR]

by principal8 | 2008-06-08 18:29 | 2007・名古屋オルガンの秋

記念コンサート II「Orgelversper・オルガンによる夕の祈り」   

2008年 06月 08日

ヨハン・セバスティアン・バッハ Johann Sebastian Bach (1685-1750)
幻想曲 ト長調 BWV 572
Pièce d’Orgue in G, BWV 572

エルンスト・ペッピング Ernst Pepping (1901-1981)
「オルガンの為の賛歌」より「おお輝かしき光三位一体」
aus „Hymnen für Orgel“ O lux beata Trinitas

ヨハン・セバスティアン・バッハ
聖歌「愛する神のみに従う者」による3つのコラール前奏曲 
BWV 691, BWV 692, BWV 642
Drei Choralbearbeitungen „Wer nur den lieben Gott lässt walten“

マティアス・ケルン Matthias Kern (1928*)
オルガンの為のリトネル
Ritonell für Orgel

I 門は開いている、それ以上に心も開いている。
Porta patet, cor magis
II 見よ、神の幕屋が人の間にある。
Siehe da, die Hütte Gottes bei den Menschen
III 彼があけぼのの星である。
Er ist der Morgensterne
IV 霊は天に住まいがある。
Der Geist selbst aber hat seine Wohnung im Himmel
V 信仰は神への強い希望。
Der Glaube ist eine starke Hoffnung zu Gott
VI 神はわたしたちを祝福される。
Deus benedicat nobis

マティアス・ヴェックマン Matthias Weckman (1621-1674)
第二旋法によるマグニフィカート
Magnificat II. Toni

第一節Primus versus、第二節Secundus versus、第三節Tertius versus、第四節Quartus versus

ヨハン・セバスティアン・バッハ
天にまします我らの父よ BWV 762
Vater unser im Himmelreich BWV 762

カール・ザットラー Carl Sattler (1874-1938)
「めでたし、女王、憐れみの母」による幻想曲とフーガ op.5
Fantasie und Fuge über „Salve Regina“ op. 5

オルガン トーマス・マイヤー=フィービッヒ (国立音楽大学作曲科教授)

プログラムノート
名古屋オルガンの秋、2回めのコンサート 「Orgelversper・オルガンによる夕の祈り」では、オルガン音楽が育った本来の場、教会の典礼・礼拝で使われる祈りの音楽を中心としてプログラムが組まれました。

カトリックの教会では、イエス・キリストの最後の晩餐を記念しておこなう「ミサ」の他にも、一日の各時間を、祈りをささげることで聖化することが目的の、聖務日課(時課の祈り)という典礼の形があります。
その中でも特に、ラウデス(Laudes)と呼ばれる太陽が昇るころの朝の祈りと、ヴェスパー(Vesper)と呼ばれる日没時の夕の祈りが重要な祈りの時とされており、これらに加えていくつかの決まった形の祈りが一日の中の決まった時間におこなわれます。
Vesperは晩課とも呼ばれ、ベネディクト会の方法では次のような構成から成り立っています。
祈りの始めの招詞 ― 賛歌 ― 詩編唱(3つから5つの異なった詩編) ― 朗読と短い答唱 ― マグニフィカート(マリアの賛歌) ― 共同祈願、主の祈り、結びの祈願 ― 派遣の祝福
これらの各部分は、本来ならば全て言葉で祈られ、又は歌われるものですが、このコンサートでは、オルガンが楽曲を通して全ての祈りの部分を演奏します。

最初の曲、バッハ作の幻想曲はこの祈りの時への招きの曲として奏でられます。

その後、「おお輝かしき光三位一体」という、三位一体のお祝いの日に歌われるグレゴリオ聖歌の賛歌を基として作られた作品が弾かれます。

「愛する神のみに従う者 (Wer nur den lieben Gott lässt walten)」という聖歌はドイツ語聖歌のなかでも最も美しく、又好んで歌われるもののひとつですが、その内容は詩編55番の23節、「あなたの重荷を主にゆだねよ/主はあなたを支えてくださる。」に因っていると考えられていますので、本日は、異なった詩編を幾つか唱える代わりに、この聖歌についてバッハが作った前奏曲を3曲集めてみました。

詩編唱の後、聖務日課では短い聖書の句が朗読されます。ドイツの作曲家、マティアス・ケルンは「オルガンの為のリトネル」という題で、信仰のすがたを6つの異なった副題の小品で表しました。これらの副題は、聖書(II, V)、聖歌(III)、ルターと同時代の神学者コルヴィニウスの墓碑(IV)から引用されたドイツ語の聖句についての小品が、ラテン語の聖句をモットーとした小品(I, VI)に挟まれています。
モダンな作品で、少し耳慣れない音楽かも知れませんが、是非、これらの「ことば」を音楽の中に感じてください。

「マグニフィカート」とは、イエスを懐胎した事が判った聖母マリアが、洗礼者ヨハネを懐胎していたエリザベトを訪問した際に、
「あなたは女の中で祝福されています。胎内のお子さまも祝福されています。」と言ったエリザベトに対して
「わたしは神をあがめ、わたしの心は神の救いに喜びおどる。
神は卑しいはしためをかえりみられ、いつの代の人もわたしを幸せな者と呼ぶ。
神はわたしに偉大なわざを行われた その名はとうとく
あわれみは代々神をおそれ敬う人のうえに。
神はその力を現わし、思いあがる者を打ち砕き、
権力をふるう者をその座からおろし、見捨てられた人を高められる。
餓えに苦しむ人はよいもので満たされ、おごり暮す者はむなしくなって帰る。
神はいつくしみを忘れることなく、しもベイスラエルを助けられた
わたしたちの祖先アブラハムとその子孫に約束されたように」
との言葉で答えたもので、ラテン語でこの句が「Magnificat anima mea Dominum」と始まることから、「マグニフィカート」と呼ばれます。
夕の祈りの中でも一番重要な祈りとされる聖句(ルカによる福音書 1.47-55)でもあり、多くの教会音楽家・作曲家がこの典礼の部分のために作品を残しています。
声楽曲としてはバッハのそれのように、この聖句に新しく旋律をつけた楽曲の形式にすることが多いのですが、オルガン曲の場合、「わたしは神をあがめ...」と歌うグレゴリオ聖歌に対して「神は卑しいはしためをかえりみられ...」の節がオルガンで演奏されるように、聖歌とオルガンとが交互に演奏をすることを想定して作られた短い節形式の楽曲が普通です。

その後、イエスが教えた祈りとしてキリスト教を信仰する者にとっては最も大事な「主の祈り」と言われる祈りが唱えられます。マルティン・ルターは「主の祈り」の句を基に、その内容を節のついた聖歌にし、バッハはその聖歌を曲の中に織り込んだコラール編曲 (Choralbearbeitung)を作りました。

本来ならば、「夕の祈り・晩課」の後、就寝前に祈られる「終課(Complet)」の終わりに「マリアの交唱」と呼ばれる聖歌が歌われます。Alma Redemptoris Mater, Ave Regina coelorum, Regina coeli, Salve Reginaの聖歌が時節に応じて歌われるものですが、今晩のコンサートは、この「Salve Regina」をテーマとして作られた作品で終わります。
(吉田文 記)
[PR]

by principal8 | 2008-06-08 18:26 | 2007・名古屋オルガンの秋

記念コンサート I「伝えられたもの、伝えたいもの」   

2008年 06月 08日

ジャン・アラン Jehan Alain (1911-1940)
連祷(Litanies・リタニー)

ジャン・ラングレィ Jean Langlais (1907-1991)
ダブル・ファンタジー

フェリックス・メンデルスゾーン Felix Mendelssohn Bartholdy (1809-1847)
アダージョ ニ長調

ヨハン・セバスティアン・バッハ Johann Sebastian Bach (1685-1750)
トッカータとフーガ ニ短調 BWV565

溝上日出夫 (1936-2002)
・「雲中供養菩薩」楽
・舞楽「雲中供養菩薩」(日本初演)

グスタフ・アドルフ・メルケル Gustav Adolf Merkel (1827-1885)
オルガン連弾の為のソナタ ニ短調 op.30
I. Allegro Moderato
II. Adagio
III. Allegro con fuoco - Fuga

オルガン 吉田徳子 吉田文

プログラムノート
名古屋オルガンの秋、初回のコンサート 「伝えられたもの、伝えたいもの」では、今までにカトリック五反城教会で名古屋オルガン友の会が主催をしたコンサートを通して私たちに伝えられたオルガン音楽を想い起こすと同時に又、これから私たちが伝えていきたいオルガン音楽もご紹介したいと思います。

個人的な思いとなりますが、名古屋オルガン友の会が解散される際、最後の事業として2002年1月6日に私が愛知県芸術劇場で演奏しました「ニュー・イヤー・チャリティーコンサート」の後援をしていただきました。
私は子供の頃から、度々母に連れられて五反城教会のオルガンのコンサートを聴きにいっておりましたが、その中でも特に印象深かったものが、マリー・クレール・アランが彼女の兄の作品である「連祷」を演奏したコンサートでした。この曲が弾きたかった事も、私がオルガニストになろうとした要因のひとつかも知れません。
そのような懐古、そして感謝の思いを込めて、当時この曲を「名古屋オルガン友の会」の最後の締めくくりの曲として選び、オルガン友の会に捧げ、演奏しました。
今回新しく「名古屋オルガンの秋」を始めるにあたって、今まで到着地点であったこの「連祷」を次の出発点としていきたい、との思いから、この曲を初回コンサートの最初の曲として選曲しました。

ジャン・ラングレィはアランと同世代の、盲目のオルガニストでした。デュプレの弟子としてアランとも同門下であり、その自由で個性的な音楽の言葉はアランのそれとも類似したものがあります。この、「ダブル・ファンタジー」も「連祷」と同じく2002年のチャリティーコンサート内でオルガン友の会を記念すべく、母と連弾したものです。

メンデルスゾーンの作品、そして言うまでもなくバッハのトッカータとフーガニ短調は、どちらも大変好まれて、この楽器で演奏されていたものです。
メンデルスゾーンのアダージョでは、優しいフルートの響きを、バッハの作品ではオルガンの典型的な響きとも言えるプリンツィパルの響きを、10月に3週間かけてペーター社の2人のマイスターの手で再整音され、完成当時の響きにほぼ近いと考えられる状態となったこの楽器で堪能いただきたく思います。

日本人の作曲家、溝上日出夫は、1980年代に「雲中供養菩薩」をテーマとしたものを2曲作曲しました。これらは彼の唯一のオリジナルのオルガン作品です。「雲中供養菩薩」とは、平等院の本堂の大日如来の周囲の壁に飾られている木彫りの菩薩群で、いずれもが雲に乗り、静かな合掌、持ち物を捧げ持つ、楽器を手にして奏でる、立って舞うなどの阿弥陀浄土の諸菩薩(聖衆)の様々な姿を現しているものです。西洋の宗教的なイメージが強いパイプオルガンの為に、敢えて日本人の宗教心を表す「菩薩」をテーマとして取り組んだこの作品を、私たちは、これから日本人として伝えて行きたいオルガン音楽として、まず、ご紹介したく思いました。

1992年には名古屋オルガン友の会が「名古屋オルガンの秋 ’92」と題したコンサートシリーズを主催しました。この4つめのコンサートで、母と私は当時は珍しかった連弾コンサートを演奏しましたが、その時に最後の曲として選んだ曲が、メルケルの二人のオルガニストの為のソナタでした。この作品は1857年に募集されたオルガン連弾の曲を対象とした作曲コンクールで一等賞を得たものです。メルケルは後にドレスデンの聖十字架教会のオルガニストとして従事しました。
このソナタには一楽章ずつ標題が掲げられています。

I. Allegro moderato (標題:詩編42, 6,7,8,10)
なぜうなだれるのか、わたしの魂よ なぜ呻くのか。神を待ち望め。
わたしはなお、告白しよう 「御顔こそ、わたしの救い」と。
わたしの神よ。わたしの魂はうなだれて、あなたを思い起こす。
ヨルダンの地から、ヘルモンとミザルの山から
あなたの注ぐ激流のとどろきにこたえて 深淵は深淵に呼ばわり 
砕け散るあなたの波はわたしを越えて行く。
わたしの岩、わたしの神に言おう。「なぜ、わたしをお忘れになったのか。
なぜ、わたしは敵に虐げられ 嘆きつつ歩くのか。」
II. Adagio (標題:詩編23, 1-4)
主は羊飼い、わたしには何も欠けることがない。
主はわたしを青草の原に休ませ 憩いの水のほとりに伴い 魂を生き返らせてくださる。
主は御名にふさわしく わたしを正しい道に導かれる。
死の陰の谷を行くときも わたしは災いを恐れない。
あなたがわたしと共にいてくださる。
あなたの鞭、あなたの杖 それがわたしを力づける。
III. Allegro con fuoco – Fuga (標題:詩編42, 12)
なぜうなだれるのか、わたしの魂よ
なぜ呻くのか。神を待ち望め。
わたしはなお、告白しよう
「御顔こそ、わたしの救い」と。わたしの神よ。
(新共同訳より)    

(吉田文 記)
[PR]

by principal8 | 2008-06-08 18:22 | 2007・名古屋オルガンの秋

名古屋オルガンの秋について   

2008年 06月 08日

(2007年度初回「名古屋オルガンの秋」チラシよりの抜粋です。)

この度、五反城教会オルガン修復の完成を記念して、第一回「名古屋オルガンの秋」を開催する運びとなりました。

カトリック五反城教会は神言修道会(神言会)が創立した教会です。代々、神言会の司祭が主任司祭として司牧にあたり、パイプオルガンと音楽を通して神の「み言葉」を伝え続けたヨゼフ・トナイク師も神言会の司祭でした。

南山学園の母体でもある神言会は今年、来日100周年を祝います。今回の「名古屋オルガンの秋」はこれも記念として開催されます。

名古屋オルガンの秋実行委員会では、このコンサートシリーズを期に今後とも名古屋に多面的なパイプオルガンの楽しさ、素晴らしさを継続的に伝えていけるように活動をしたく思っております。

来回には国内外からのアーチストの招聘、又、名古屋周辺各地のパイプオルガンを使用してのコンサート、子供・若者を対象としたレクチャーコンサートやオルガンアンサンブルのコンサートをも計画しています。

なるべく多くの方にパイプオルガンという楽器の魅力に触れて頂きたいという方針から、基本的に入場は無料としましたが、今後の継続的な活動が可能となるよう皆様のご寄金のご協力を心よりお願いいたします。
[PR]

by principal8 | 2008-06-08 18:14 | 名古屋オルガンの秋について