今年の名古屋オルガンの秋は、グレゴリオ聖歌 祈りの源泉・和の呼応
というテーマのもとに、「ことば」と「いのり」を中心としてお届けします。
見どころ・聴きどころ TOP5
1. 高田三郎 没後25年:典礼聖歌 × グレゴリオ聖歌の“聴き比べ”
日本のカトリック典礼を形作った名旋律を、原点であるグレゴリオ聖歌と並置。旋律の息づかい・言葉の置き方・和声感の違いが浮き彫りに。ソプラノ大森マイヤー・ユリカの清澄な発声が、祈りのことばを前面に押し出します。
2. 秘曲の復活:高田三郎《十字架の聖ヨハネ「霊の歌(抄)」
ほとんど公演記録のない稀少作。忘れられていた高田作品がこの日、蘇ります。
内面的なテキストに即した語り口と、オルガンの色彩で“魂の対話”が可視化されます。
3. 長崎・日本二十六聖人記念館 所蔵のグレゴリオ聖歌手稿による《聖ニコラオ》の日
15世紀アビラ写本に由来するレパートリーから、世界でも今はほぼ歌われない曲目を発掘。聖歌隊とオルガンの交唱(alternatim)で、四世紀半の眠りから解き放たれる祈りの旋律が教会空間に立ち上がります。
4. 名器の真価:1978年製 ペーター(Peter)社 “30ストップ”
ドイツ・ザウアー系譜に連なる設計思想+E.K.レースラー開発の希少パイプ群、名手K.ヒールヒェンの整音。バッハ《ト長調 BWV572(ピエス・ドルグ)などで、基音の厚みと明晰なポリフォニー、近現代作品で混色の妙を堪能できます。
5. シリーズの文脈:2007年創設から続く“祈りの音楽”の広場
五反城教会のオルガン修復と神言修道会100年を機に始まり、今年第19回/18年目。
入場無料(ご寄付目安2,000–3,000円)で“誰にでも開かれた場”を守り抜く、名古屋発の文化資産です。
会場:カトリック五反城教会(名古屋市中村区二瀬町)/東山線「岩塚」徒歩5分
入場:無料(ご寄付歓迎・目安2,000–3,000円)
主催:「名古屋オルガンの秋」実行委員会
出演:大森マイヤー・ユリカ(S)、吉田文(Org)ほか「名古屋グレゴリオ聖歌を歌う会」等。