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名古屋オルガンの秋 organaki.exblog.jp

2007年より始まった「名古屋オルガンの秋」のサイトです。


by principal8
ジャン・アラン Jehan Alain (1911-1940)
連祷(Litanies・リタニー)

ジャン・ラングレィ Jean Langlais (1907-1991)
ダブル・ファンタジー

フェリックス・メンデルスゾーン Felix Mendelssohn Bartholdy (1809-1847)
アダージョ ニ長調

ヨハン・セバスティアン・バッハ Johann Sebastian Bach (1685-1750)
トッカータとフーガ ニ短調 BWV565

溝上日出夫 (1936-2002)
・「雲中供養菩薩」楽
・舞楽「雲中供養菩薩」(日本初演)

グスタフ・アドルフ・メルケル Gustav Adolf Merkel (1827-1885)
オルガン連弾の為のソナタ ニ短調 op.30
I. Allegro Moderato
II. Adagio
III. Allegro con fuoco - Fuga

オルガン 吉田徳子 吉田文

プログラムノート
名古屋オルガンの秋、初回のコンサート 「伝えられたもの、伝えたいもの」では、今までにカトリック五反城教会で名古屋オルガン友の会が主催をしたコンサートを通して私たちに伝えられたオルガン音楽を想い起こすと同時に又、これから私たちが伝えていきたいオルガン音楽もご紹介したいと思います。

個人的な思いとなりますが、名古屋オルガン友の会が解散される際、最後の事業として2002年1月6日に私が愛知県芸術劇場で演奏しました「ニュー・イヤー・チャリティーコンサート」の後援をしていただきました。
私は子供の頃から、度々母に連れられて五反城教会のオルガンのコンサートを聴きにいっておりましたが、その中でも特に印象深かったものが、マリー・クレール・アランが彼女の兄の作品である「連祷」を演奏したコンサートでした。この曲が弾きたかった事も、私がオルガニストになろうとした要因のひとつかも知れません。
そのような懐古、そして感謝の思いを込めて、当時この曲を「名古屋オルガン友の会」の最後の締めくくりの曲として選び、オルガン友の会に捧げ、演奏しました。
今回新しく「名古屋オルガンの秋」を始めるにあたって、今まで到着地点であったこの「連祷」を次の出発点としていきたい、との思いから、この曲を初回コンサートの最初の曲として選曲しました。

ジャン・ラングレィはアランと同世代の、盲目のオルガニストでした。デュプレの弟子としてアランとも同門下であり、その自由で個性的な音楽の言葉はアランのそれとも類似したものがあります。この、「ダブル・ファンタジー」も「連祷」と同じく2002年のチャリティーコンサート内でオルガン友の会を記念すべく、母と連弾したものです。

メンデルスゾーンの作品、そして言うまでもなくバッハのトッカータとフーガニ短調は、どちらも大変好まれて、この楽器で演奏されていたものです。
メンデルスゾーンのアダージョでは、優しいフルートの響きを、バッハの作品ではオルガンの典型的な響きとも言えるプリンツィパルの響きを、10月に3週間かけてペーター社の2人のマイスターの手で再整音され、完成当時の響きにほぼ近いと考えられる状態となったこの楽器で堪能いただきたく思います。

日本人の作曲家、溝上日出夫は、1980年代に「雲中供養菩薩」をテーマとしたものを2曲作曲しました。これらは彼の唯一のオリジナルのオルガン作品です。「雲中供養菩薩」とは、平等院の本堂の大日如来の周囲の壁に飾られている木彫りの菩薩群で、いずれもが雲に乗り、静かな合掌、持ち物を捧げ持つ、楽器を手にして奏でる、立って舞うなどの阿弥陀浄土の諸菩薩(聖衆)の様々な姿を現しているものです。西洋の宗教的なイメージが強いパイプオルガンの為に、敢えて日本人の宗教心を表す「菩薩」をテーマとして取り組んだこの作品を、私たちは、これから日本人として伝えて行きたいオルガン音楽として、まず、ご紹介したく思いました。

1992年には名古屋オルガン友の会が「名古屋オルガンの秋 ’92」と題したコンサートシリーズを主催しました。この4つめのコンサートで、母と私は当時は珍しかった連弾コンサートを演奏しましたが、その時に最後の曲として選んだ曲が、メルケルの二人のオルガニストの為のソナタでした。この作品は1857年に募集されたオルガン連弾の曲を対象とした作曲コンクールで一等賞を得たものです。メルケルは後にドレスデンの聖十字架教会のオルガニストとして従事しました。
このソナタには一楽章ずつ標題が掲げられています。

I. Allegro moderato (標題:詩編42, 6,7,8,10)
なぜうなだれるのか、わたしの魂よ なぜ呻くのか。神を待ち望め。
わたしはなお、告白しよう 「御顔こそ、わたしの救い」と。
わたしの神よ。わたしの魂はうなだれて、あなたを思い起こす。
ヨルダンの地から、ヘルモンとミザルの山から
あなたの注ぐ激流のとどろきにこたえて 深淵は深淵に呼ばわり 
砕け散るあなたの波はわたしを越えて行く。
わたしの岩、わたしの神に言おう。「なぜ、わたしをお忘れになったのか。
なぜ、わたしは敵に虐げられ 嘆きつつ歩くのか。」
II. Adagio (標題:詩編23, 1-4)
主は羊飼い、わたしには何も欠けることがない。
主はわたしを青草の原に休ませ 憩いの水のほとりに伴い 魂を生き返らせてくださる。
主は御名にふさわしく わたしを正しい道に導かれる。
死の陰の谷を行くときも わたしは災いを恐れない。
あなたがわたしと共にいてくださる。
あなたの鞭、あなたの杖 それがわたしを力づける。
III. Allegro con fuoco – Fuga (標題:詩編42, 12)
なぜうなだれるのか、わたしの魂よ
なぜ呻くのか。神を待ち望め。
わたしはなお、告白しよう
「御顔こそ、わたしの救い」と。わたしの神よ。
(新共同訳より)    

(吉田文 記)
# by principal8 | 2008-06-08 18:22 | 2007・名古屋オルガンの秋
(2007年度初回「名古屋オルガンの秋」チラシよりの抜粋です。)

この度、五反城教会オルガン修復の完成を記念して、第一回「名古屋オルガンの秋」を開催する運びとなりました。

カトリック五反城教会は神言修道会(神言会)が創立した教会です。代々、神言会の司祭が主任司祭として司牧にあたり、パイプオルガンと音楽を通して神の「み言葉」を伝え続けたヨゼフ・トナイク師も神言会の司祭でした。

南山学園の母体でもある神言会は今年、来日100周年を祝います。今回の「名古屋オルガンの秋」はこれも記念として開催されます。

名古屋オルガンの秋実行委員会では、このコンサートシリーズを期に今後とも名古屋に多面的なパイプオルガンの楽しさ、素晴らしさを継続的に伝えていけるように活動をしたく思っております。

来回には国内外からのアーチストの招聘、又、名古屋周辺各地のパイプオルガンを使用してのコンサート、子供・若者を対象としたレクチャーコンサートやオルガンアンサンブルのコンサートをも計画しています。

なるべく多くの方にパイプオルガンという楽器の魅力に触れて頂きたいという方針から、基本的に入場は無料としましたが、今後の継続的な活動が可能となるよう皆様のご寄金のご協力を心よりお願いいたします。
# by principal8 | 2008-06-08 18:14 | 名古屋オルガンの秋について
(2007年度初回「名古屋オルガンの秋」チラシよりの抜粋です。)

五反城教会パイプオルガンの修復完成を記念して、4回の趣の異なったコンサートを催します。

初回のコンサート 「伝えられたもの、伝えたいもの」では、今までにカトリック五反城教会で名古屋オルガン友の会が主催をしたコンサートを通して私たちに伝えられたオルガン音楽を想い起こすと同時に又、これから私たちが伝えていきたいオルガン音楽もご紹介したいと思います。

2回めのコンサートには国立音楽大学作曲科教授であり、自身もオルガニストとして国内外で活躍しているトーマス・マイヤー=フィービッヒ教授を迎え、「Orgelversper・オルガンによる夕の祈り」と題したコンサートが演奏されます。3つのバッハの作品をコンサートの柱とし、ドイツの前期バロック、ロマン派、近代に作られた作品が演奏されます。オルガン音楽に込められた祈りを通して、ヨーロッパの教会で聴かれるオルガンコンサートの荘厳な雰囲気をお楽しみ下さい。

11月24日のコンサート「オルガンの世界へようこそ!・楽しいオルガンコンサート」では、良く知られているオルガン音楽、楽しいオルガン音楽が演奏されます。

そして最終回の記念コンサートにて、神言会の来日100周年を記念して前記のトーマス・マイヤー=フィービッヒ教授により作曲された作品、「はじめにみことばがあった」が初演されます。ヨハネによる福音の聖句による7つの小曲から成り立つこの瞑想曲は、クリスマスの神秘、即ち、神のみことばがキリストとして受肉、誕生し人間の「身」となったことを、パイプオルガンとヴィブラフォンの共演により演奏されます。現代のオルガン音楽というと理解し難いと思われがちですが、頭で理解しようとするのではなく、心に音楽の響きを受け取り、響きというコスモスに浸っていただければ嬉しく思います。ヴィブラフォン奏者にはセントラル愛知打楽器奏者の石田まり子氏をお迎えします。
又、メンデルスゾーンのオラトリオ「パウルス」より5曲を抜粋しオルガン・ソロ用に編曲された作品は2006年にCD「Streiflichter」に収録されヨーロッパでは絶賛されたものですが、本邦では初演となります。
# by principal8 | 2008-06-08 18:12 | 名古屋オルガンの秋について
五反城教会のパイプオルガンは1978年にドイツ・ケルン市のペーター社によって建築されました。

27ストップ、2257本のパイプを三段の鍵盤とペダルを使用して演奏します。
(78年当時は27ストップ、後に3ストップ追加され、現在は30ストップ。)

音色は70年代に建築されたオルガンの典型的な配合がされていますが、その中には、エルンスト・カール・レスラー Ernst Karl Rösslerというオルガン学学者がペーター社の創立者、ヴィリ・ペーター Willi Peter と共同で開発した非常に珍しい音色も数種類含まれています。
又、整音はクラウス・ヒールシャーという希代の名整音士の手によって仕上げられており、日本にあるパイプオルガンの中でも歴史的な価値の非常に高い楽器だと言えるでしょう。

そもそもペーター社はヴィルヘルム・ザウアー Wilhelm Sauerというドイツ・ロマン派を代表するオルガン建築家の製作所の支社として設立されました。
ザウアーの代表作としては、ライプツィヒの聖トーマス教会、ベルリン大聖堂などのパイプオルガンが挙げられます。
これらの世界的にも重要な楽器製作者の「孫楽器」が、カトリック五反城教会には設置されているのです。

当時の五反城教会司祭であったドイツ出身の神言会司祭ヨゼフ・トナイク神父はオルガンが設置された1978年に「名古屋オルガン友の会」を創立しました。以来、2001年に解散されるまで名古屋オルガン友の会は数多くのコンサート、又はコンサートシリーズを開催し、名古屋のオルガン文化の重要な担い手として活発な活動を続けていました。

当時は中部地方でも希少なパイプオルガンのうちの一台であったこの楽器を使用し、マリー=クレール・アラン、ヴェルナー・ヤーコブ、ペーター・プラニャフスキー等、世界中から来日した名オルガニスト達がこぞってコンサートを行っています。

数年前よりこのオルガンは修復が必要な状態となっていましたが、2007年9月から10月までの6週間をかけてペーター社が修復・総クリーニング作業と再整音を行い、完成当時の状態へと戻りました。

# by principal8 | 2008-06-08 17:59 | 名古屋オルガンの秋について
ようこそ、「名古屋オルガンの秋」のブログサイトへお越し下さいました!

「名古屋オルガンの秋」は、カトリック五反城教会のパイプオルガンが修復されたことをきっかけに、2007年に始められたパイプオルガンのコンサートシリーズです。
まだまだ日本ではあまり知られていない楽器、パイプオルガンの魅力を一人でも多くの方に知って頂きたい、そして、楽しんでいただきたい、との思いからこのシリーズを立ち上げました。

少し長くなりますが、次の項目
・五反城教会のパイプオルガン
・記念コンサートシリーズ2007
・名古屋オルガンの秋について
にて、初回のチラシに印刷しましたことを掲載しますので、ご興味のある方は、どうぞご一読くださいませ。

コンサートのご案内は、トップページ横の項目をご覧ください。
# by principal8 | 2008-06-08 17:47 | 名古屋オルガンの秋について